コロナ禍におけるスポーツボランティアの活動状況を把握するために、日本スポーツボランティアネットワークでは、スポーツボランティアサミット(2020年12月5日開催)の申込者を対象に「スポーツボランティア個人の活動状況調査」を実施しました。
2020年4月以降の活動状況
新型コロナウイルスの感染が拡大し、緊急事態宣言が発令された2020年4月以降のスポーツボランティアの活動状況についてたずねたところ、「参加した」が48.3%、「参加していない」が51.7%で、コロナ禍でスポーツボランティア活動をしていない人の方が多い結果となった。
活動を再開した時期について
活動に参加した人に、活動を再開した時期についてたずねた。最も多かったのは「7月」と「9月」の26.3%。続いて、「10月」の24.6%であった。7月は、感染第1波が収束しプロスポーツが開幕、9~10月は感染第2波が収束した時期と重なる。
参加した主な活動について
活動に参加した人に、参加した主な活動についてたずねた。「大会・イベントでの活動」56.1%が最も多く、「プロスポーツ」28.1%、「セミナー・研修会の参加」10.5%、「日常的なスポーツ指導」7.0%、「団体・クラブの運営」3.5%と続く。
活動に参加していない理由について
活動に参加していない人に、活動に参加していない理由についてたずねた。「これまでに参加していた活動が実施・再開されていない」39.3%が最も多く、「新型コロナウイルス感染に不安がある」29.5%、「ボランティア募集がない、見つからない」19.7%、「職場や家族からの同意をえることができない」が4.9%となった。「その他」では、「転居」や「東京2020大会で活動予定だったが、延期されたため」などの意見があった。
主催者に期待する新型コロナウイルス感染症対策
回答者全員に、主催者に期待する新型コロナウイルス対策をたずねた。「マスク着用の義務づけや配布」92.4%が最も多く、「アルコール消毒の実施」89.8%、「換気(活動場所、ボランティア控室など)」83.9%、「活動現場での検温」78.0%、「ミーティングのオンライン化」66.1%と続く。「新型コロナウイルス感染症対策についての事前説明」57.6%と、半数以上が主催者の事前説明を期待していた。
今後のスポーツボランティア活動への参加意向
回答者全員に今後のスポーツボランティア活動への参加意向についてたずねた。「コロナウイルス感染が続く期間も、感染リスクの低い活動なら参加したい」が72.0%で最も多く、次いで、「コロナウイルス感染がある程度収束したら参加したい」23.7%、「コロナウイルス感染が完全に収束するまでは参加したくない」1.7%、「コロナウイルスに関わらず参加したくない」2.5%となっている。