2017年9月14日(木)「東京2020大会に向けた観光ボランティアについて~東京の観光の魅力と東京都観光ボランティアの活動を中心に~」をテーマに公開講座が開催され、60名にご参加いただきました。第1部では、東京都産業労働局観光部の三角知恵人氏から、東京2020大会に向けたボランティア活動の最新情報や観光ボランティアについてお話をいただきました。
東京2020大会のボランティアは大きくわけて2種類のボランティアがあります。観光客に対する観光・交通案内を行う都市ボランティアと、観客サービス、競技運営、メディアのサポートを行う大会ボランティアです。両方合わせて2018年夏頃に9万人以上の募集を想定しています。なお、都市ボランティアについては、ラグビーW杯開催に向け2018年春頃に一部先行して募集を開始する予定です。
東京都観光ボランティアは、サッカー日韓W杯があった2002年にサービスを開始しました。その後、東京2020大会の決定を受けサービスや規模を拡充し、現在では2,500人の方が活動しています。活動内容は「都庁案内サービス」、「都庁展望室案内」、「まちなか観光案内」などがあり、その中でも「まちなか観光案内」が全体の6割を占めています。
特定の地域を繰り返し訪れる旅行者は、その地域で地元の人と温かい交流を経験していることが多いと言われています。地元に根差した観光案内が観光ボランティアには求められています。異なる文化や生活習慣を持つ相手のこと、相手の思いを理解し、心地よく過ごせるよう努めることが重要です。「おもてなし」とは、こうした「異文化コミュニケーション」だと考えます。
2016年には2,400万人を超える外国人が訪日し10年間で約3倍に増加しており、東京都には1,300万人が訪れています。2020年東京都は、東京を訪れる外国人数2,500万人を目標にしています。目標を達成するため、多言語による案内サインや案内所の設置、観光ボランティアの育成、Wifiやデジタルサイネージの充実といった施策を進めています。
第2部では、JSVN特別講師の澤内隆氏にご登壇いただき、東京異文化再発見と題して、東京の魅力についてお話をいただきました。東京都内の美しい景色や都内に残る異文化について写真とともにご説明いただき、地名や施設に関する由来や豆知識に、参加者は驚きと笑顔の絶えない講座となりました。
【報告者:苅谷 洋一】
第1部:東京2020大会に向けた観光ボランティアについて
第2部:東京異文化再発見