2015年8月18日(火)に「取材を通じて体験した、パラリンピック4大会のボランティアたち~同じ日本人だから伝えたい東京2020への想い~」と題した公開講座を開催し、35名の方にご参加いただきました。北京・パンクーバー・ロンドン・ソチの4大会のパラリンピックを取材された星野恭子氏を特別講師としてお招きし、パラリンピックがどのような経緯で開催されるようになり、その後どのように発展してきたのか、また、それぞれの大会の特徴やボランティア等の運営体制を比較しながらお話しいただきました。
2008年の北京大会では、挙国体制で人海戦術(ボランティア約3万人)によりパラリンピックが運営され、2010年のバンクーバーでは、約6100名の熟練したボランティアが大会運営にあたり、障害者スポーツを支える文化が根づいていることが伺われました。また、2012年のロンドンは、パラリンピック発祥の地でもあり、大会をつくる約7万人のボランティアの誇りとウェルカムの文化が感じられた一方で、2014年のソチ冬季パラリンピックでは、若者を中心とした約8千人のボランティアがロシアで初めてのパラリンピックの運営にあたりました。
2016年のリオのボランティアには、191ヶ国から約243,000人の申し込みがあり、うち6割が開催国のブラジルからで、続いて米国が多く、次に申込みの多いロシア、中国、イギリスはいずれも最近のパラリンピック開催国となっていることから、1964年の第2回大会に続いての開催となる東京パラリンピックでも、2020年のみならず、その先につながるようなボランティア文化が根付くことを期待したい、という示唆に富んだお話でした。
タイトル |
『取材を通じて体験した、パラリンピック4大会のボランティアたち』
~同じ日本人だから伝えたい東京2020への想い~ |
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登壇者 |
星野恭子氏
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日時 |
2015年8月18日(火)18:30~20:30
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会場 |
東京都港区芝浦3-1-19 港区スポーツセンター
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講座内容 |
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