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2022-02-25

今、知りたい!Jリーグクラブボランティア

Jリーグクラブ ボランティア経験者さん

2022年2月18日に新シーズンが開幕したJリーグ。全58クラブでボランティアが活動し、ホームゲームの運営などを支えています。
新シーズンの開幕を記念して、ボランティアとして活動する3名のJSVN関係者にお集まりいただき、“Jリーグクラブボランティア座談会“を開催しました。
Jリーグクラブボランティア初心者のJSVNスタッフが“イロハ”を教わりました。

【参加メンバー】
写真 左上:齋藤 千穂さん(JSVN講師
写真 右上:城島 直純さん(コラム「ジョーのボランティア日記」筆者)
写真 下:北風 美代子さん(JSVN講師

ボランティア経験は10年以上

――まずは、自己紹介をお願いします。

城島 ジェフユナイテッド市原・千葉(ジェフ)で活動しています。活動を始めたのは2011年で、今年で12年目です。
昨年は12試合で活動しました。

北風 私は、大宮アルディージャでボランティアをしています。活動を始めたのは2004年で、今シーズンで19年目です。
年間でホームゲームは20試合程度開催されますが、そのうちの18~19試合で活動しています。ホームゲーム以外でも、クラブが行う地域イベントの活動にも、予定があえば参加しています。

齋藤 川崎フロンターレで活動をしています。今季で13シーズン目に入ります。昨年は、15試合程度に参加しました。


――みなさん10年以上のボランティア経験があるベテランですね。みなさんがJリーグクラブのボランティアを始めた“きっかけ”を教えてください。

城島 きっかけは、“なんとなく“でした。私は、2009年からサッカー観戦に行くようになったのですが、同じ頃にJリーグクラブでボランティアが活動しているという記事を読みました。
「試合を見るのも楽しいけれど、ボランティアは別の楽しみがありそうだな。やってみようかな」と思ったことが始まりです。
やってみてつまらなかったらやめようと、軽い気持ちで始めました。

北風 ボランティアを始めた2004年に、さいたま市のNACK5スタジアム(大宮アルディージャのホームスタジアム)の近くに転居してきました。
知り合いもいなくて、友達が欲しいと思っていた時、市報に大宮アルディージャのボランティア募集を見つけ、活動内容の欄に「イベントの手伝い」と書かれていたのが目に留まりました。
「これだったら自分でもできそう。友達もできそうだし、ちょっとやってみたいな」と思い、応募したのがきっかけです。

齋藤 自宅が等々力競技場(川崎フロンターレのホームスタジアム)の近くにあります。自転車で10分ぐらいの距離で、サポーターとして家族と観戦に行っていました。
徐々に子どもが成長していき「いつかは1人で応援に行かなければならないかな」と思うようになり、1人でもスタジアムに行けるきっかけとして、ボランティアは良いかもと思いました。
でも結局、長女と2人で始めました。ちょうどその頃、長女は学校のことでいろいろ悩みがちで、家にいることが多くなっていたので、一緒に誘いました。学校とは異なるサードプレイスとして、子どもと一緒に共有できる場、共通の話題を持てるのはいいなと思いました。

ボランティアは、サポーターが多い?

――元々サポーターではなかった城島さんと北風さんは、スタジアムでサッカーを観戦されたことはありましたか?

城島 ジェフの試合は、1度も見たことはありませんでした。
2009年から娘の希望で、ガンバ大阪の試合を年間10試合くらい観戦していましたが・・・ジェフの試合は見たことがなかったです。

北風 私も、アルディージャの試合は1度も見たことはありませんでした。サッカー観戦は、3~4回くらい行ったことはありましたが、サッカーに特別興味があったわけではないので、楽しかったいう印象もなかったです。
ですから、ボランティアに応募した後、最初にクラブの担当者とお話をした時に、「好きな選手だれですか?」と聞かれ、ほとんど選手のことを知らなかったので、困ってしまいました(笑)


――他のボランティアも、サポーターではなかった人が多いですか?

城島 ジェフは9割ぐらいのボランティアが、元々サポーターです。
実は、私はガンバ大阪のサポーターです。一緒に活動しているボランティアも、クラブの担当者も、私がガンバ大阪のサポーターであることは知っていますが、渋い顔一つされないです。

齋藤  私たちのクラブでは、サポーターという方と、ボランティアを始めたいという方と、半々くらいだと思います。
ボランティアを始めたいという方の中には、マラソンなど他のスポーツボランティア活動をしていて、他の活動場所を探していたという方もいますね。

北風 私も半々ぐらいだと思います。アルディージャの場合は、シニアの方が多いです。お仕事をリタイヤされて、何か他のことをやりたいと思ったときに、近所に大宮アルディージャがあったという理由ですね。余暇活動として始める方が結構多いかなと思います。


――Jリーグクラブのボランティアは、元々サポーターという人が多いと思っていました。

城島 私も意外でした。でも、半々くらいの方が望ましいのかもしれませんね。

齋藤 クラブのことをよく知らなかった人も、ボランティア活動を始めると、チームを応援するようになって、クラブが好きになっていきます。ボランティアが、サポーターになるきっかけにもなっています。

活動内容や活動時間は?ボランティアをしていると嬉しい特典も・・・

――活動内容は、どんなことをされていますか?

北風 ファンクラブブースの対応や、座席案内、イベントのサポートなどをしています。私は、座席案内の担当になることが多いです。

齋藤 私の主な役割は、初めて参加するボランティアを各活動場所にお連れして体験していだくことです。その他にもボランティアの活動場所は、場内案内、マッチデープログラムの販売、関係者やメディアの受付などがあります。


――1日の活動時間は、どのくらいですか?

齋藤 試合開始4時間前に集合し、試合が約2時間、試合終了してから約1時間後に解散しているので、活動時間はトータルで7時間くらいですね。フルタイムの勤務と変わらないので、体力に心配がある方は、活動時間の短い活動を選択されています。

北風 14時キックオフだと、10時に集合しています。試合終了後は、清掃活動などをして約1時間後に解散しているので、1日の活動時間はフロンターレと同じです。

城島 ジェフは、キックオフの3時間半前の集合です。全体でミーティングをした後に準備し、キックオフ2時間半前の開場までに担当箇所に移動します。試合終了後はゴミ拾いやミーティングを行い、1時間弱で解散です。休憩も含んでトータルで6時間くらいの活動ですね。
コロナ禍では、活動時間が1時間くらい短くなっています。


――ボランティアをしていると「試合が見れるかも・・・」と少し期待してしまうのですが?

城島北風 基本的には、試合を見ることはできないです。 

齋藤 休憩の時に、ボランティア控室に設置されているテレビで見ることはできます。
最近は、感染症対策で観客の入場制限があり、一般のサポーターでもチケットの入手が難しく、ボランティアとして来る方が多くなっています。
チケットが取れた日は、試合開始直後で活動が終了する役割でボランティア参加し、ボランティア活動が終了してからスタンドで観戦するという方もいますね。


――なにか、ボランティアへの特典はありますか?

齋藤 選手も参加するボランティア納会が開催されます。残念ながらここ2年は、新型コロナウイルスの影響で開催されていませんが、それまでは、年間の活動日数が15回または10回以上のボランティアが納会に参加できました。その時に、選手と写真を撮ったり、お話したり、サインをいただけるのが、嬉しい特典でした。

北風 アルディージャも、昔は年3回以上活動に参加すると、クラブが主催する慰労会に参加できました。今は、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら開催されていません。

城島 新型コロナウイルスが流行してからは、特典が一切なくなってしまいました。コロナ禍以前は、10試合参加すると観戦チケットを2枚もらうことができて、毎年もらっていました。
また、年に1回、バスや電車を使用して、ボランティアでアウェイ観戦ツアーにも行っていました。それは、クラブの担当者が企画をしてくれていました。ジェフも、昔は選手が参加する懇親会や抽選会を開催していました。

チームで異なる?年齢層や年齢制限

――年齢層が少し気になるのですが、どのくらいの年齢層の方が多いですか?

北風 先ほども紹介しましたが、シニアの方が多いです。他のクラブのボランティアに聞いても、やっぱりシニア層が多いと聞きます。学生も参加していますが、就職のタイミングで引越しをしたり、結婚したり、家庭を持つと子育てが理由で来られなくなってしまうことが多いです。そうしたこともあって、シニアの方が多いと思うのですが、平日の夜にホームゲームが開催されることもあるので、欠かせない存在だと思います。

齋藤 性別で年齢層は少し異なります。男性は50~60代が多く、女性は40~50代が多いと思います。

城島 私たちも年齢層は、齋藤さんがおっしゃったものに近いです。一番少ないのは、20~30代の方ですね。

北風 アルディージャは、年齢制限がありません。他のクラブでは、高校生以上などの条件を設けているところもありますが、親子で一緒に参加することもできます。
実は、私も息子が小学校1年生の時から一緒に活動をしています。今は、その息子も社会人になりました。一緒に活動に参加しても、親子で同じ活動をすることはなく、他のボランティアの方が、息子と一緒に活動をしてくれていました。
年配のボランティアの方も、息子が参加することを喜んでくれていましたし、息子もそのような環境が新鮮だったようです。すごく良いコミュニケーションの場になっていたと思います。

齋藤 親子で参加できるのは良いですね。フロンターレは、1人でも活動できるということを考慮して、高校生以上が条件です。最近は、ボランティアの登録人数が多く、活動の希望をしても抽選で漏れてしまい活動できないということもあるので、年齢制限の幅を広げるのは難しいと思います。

城島 ジェフユナイテッドは、18歳以上です。高校生は参加できないです。


――年齢制限は、チームによって大きな違いがありますね。年齢以外にも何か条件はありますか?「年間何日以上の参加」という条件を設けているところもあると、聞いたことがあります。

齋藤 フロンターレは、活動日数の条件はありません。

北風 アルディージャもありません。

城島 新型コロナウイルスの流行前は、年間5試合以上の参加という条件が募集要項に書かれていました。でも、5試合未満で、なにかペナルティがあったわけではありません。一通りの活動内容を覚えるために目安として設けられていたのだと、私は解釈しています。

初回参加時のサポート

――初めて活動に参加する時、すごく緊張すると思うのですが、新しいボランティアへのサポートなどありますか?

齋藤 最初は説明会に参加していただいて、活動の流れなどの説明を聞いてもらい、初回の活動時に、スタジアムツアーや、短時間で多くの活動を体験してもらいます。
各活動場所では、リーダーに活動の説明をしていただき、多くの人とコミュニケーションを取ってもらいます。そうすることで、顔見知りの人や、会話をしたことがある人が増えて、次回も参加しやすくなるように工夫をしています。
あと、新規のボランティアは5回参加すると、ボランティアのユニフォームを貸与する仕組みにしています。それを受け取れると自分も一人前になった、仲間になったと思ってもらえていますかね。

北風:説明会はありませんが、初回の活動時に研修として、担当のボランティアと一緒に、スタジアムツアーをしながら、活動の様子を見たり説明を聞いてもらったりしています。
アルディージャは、新規のボランティアが3回参加すると、ボランティアIDをクラブの社長からもらうことができます。それを目指して、頑張ろうと思う方もいますね。

城島 ジェフも、以前はシーズンの開幕前に、新規の人と継続参加の人が参加する説明会を開催していました。活動初日には、ボランティアの代表が付き添いながらスタジアムや活動場所を案内しています。私も何回か案内をしたことがありますが、初回はいろいろな不安を抱えているので、単に説明するだけではなく、コミュニケーションを取りやすい関係を築けるように気を付けていました。
いろいろな不安を抱えて初日を過ごし、それが解消されずに2回目以降の活動に参加するか悩んでしまうと、もったいないので。


――シーズン途中での参加はできますか?

北風齋藤 できます。

城島 今はできないです。コロナ禍の2年間は、新規募集はしていません。1日の活動人数が限られていて、最大10名と少ないため、新規の募集は行っていません。

まずは、スタジアムで観戦を

――最後に、Jリーグクラブのボランティアを始めたいなと思っている方にメッセージをお願いします。

齋藤 いろいろなスポーツボランティアの活動があります。既にスポーツボランティアを始めている方や、イベントボランティアをされている方は、その活動を継続されながら、予定が合う時に参加ができるのは、年間通じて活動しているJリーグクラブのボランティアの魅力だと思います。
また、継続して同じ活動場所で同じメンバーに会えるというのも魅力の1つです。
いろいろな活動の内容があるので、ぜひ一度体験して、ご自身に合うボランティアスタイルを見つけてもらえたら嬉しいです。
ぜひ、お待ちしています。
川崎フロンターレ ボランティア紹介ページ

北風 クラブによっては選手に近いところで活動することもあると思いますが、アルディージャの活動は選手に対しての活動は無く、観客に対しての活動がメインです。
でも、ボランティアが笑顔で、楽しく活動していると、それが観客に伝わり、今度は観客が選手にたくさん声援を送ってくれます。その時に、自分がクラブの力になっていると実感します。Jリーグクラブのボランティアは、自分がクラブに貢献していることを、すごく感じることができる活動です。
また、毎月継続して月2回程度活動があり、メンバーとコミュニケーションが取りながら、仲良くなれることも楽しさの1つです。
サッカーがわからなくても大丈夫です。サッカーのことをまったく知らなかった私も、10年以上活動を続けられています。
興味があったら、まずスタジアムに来ていただくのが良いかなと思います。それぞれのチームで、ボランティアにもそれぞれのカラーがあって、活動内容も異なるので、楽しさもそれぞれあります。ぜひ、一度スタジアムに来てください。

城島 サッカーのことや、そのクラブのことに詳しくなくても大丈夫です。一番大事なのは、対人コミュニケーションだと思います。そこに不安がなければ、誰にでもできるし、それが好きならば楽しいと思ってもらえるはずです。
Jリーグクラブのボランティアを初めてやってみようかなという方で、まだ一度もサッカー観戦をしたことがない方は、ぜひ一度試合観戦に行ってほしいです。
なぜかというと、私は、観客の立場で自分がされて嬉しかったことを、自分がボランティアの時に観客にするように心がけています。観客の立場で自分が気づいたこと、感じたことを大事にしてほしいと思います。ぜひ、一度観戦してみてください。

北風 Jリーグクラブのボランティアは、他のクラブのボランティアと繋がっていることも魅力の1つです。スポーツボランティアは、人との繋がりが魅力だと言いますが、Jリーグクラブのボランティアは、特にその繋がりが強いです。
城島さんとも、ボランティアがきっかけとなり、一緒に試合を見に行ったり、ジェフのスタジアムに行く時は、城島さんの活動場所に会いに行ったりするようになりました。そういう仲間が日本全国にいます。
アウェイの試合を見に行く時は、対戦相手のボランティアに会うために行っているような気がします。
そういう関わりもJリーグクラブのボランティアならではの楽しみ、魅力の1つだと思います。


――齋藤さん、城島さん、北風さん、たくさん貴重なお話をありがとうございました!
参加条件や申込方法は、クラブにより異なります。ボランティアに興味のある方は、ぜひ一度お近くのクラブのWEBサイトをご覧ください。


日本スポーツボランティアネットワークは、笹川スポーツ財団の調査に協力し、2019年シーズンのJリーグクラブ全55クラブにボランティアに関する調査を行いました。
詳細はこちら

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