2022-02-17
ジョー ⚽さん
なんとなく始めたJリーグクラブのスポーツボランティア。おもしろくなかったらやめればいいと思って始めたけれど、長いもので12年目のシーズンが開幕。やめることなく続けられたのは何でだろう、ボランティア活動をする理由は何だろう、そんなことを考えてみます。
始めてから今に至るまでに感じた活動する理由になりそうなことを、大小取り混ぜて思いつくままに挙げてみましょう。
・試合の舞台裏を見られる
・選手を間近で見られる
・地元のスポーツを盛り上げる
・観客の役に立つ
・観客とのコミュニケーションが楽しい
・リーダーシップを実践しながら学べる
・ボランティア仲間と友達になれる
・自分の居場所ができる
・一定回数の参加で特典のチケットがもらえる
どれが正しくて、どれが間違っているということはありません。しかし、重要性には違いがあると思います。では、ボランティア活動をするうえで大切なことは何でしょうか。
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写真:12年間通うホームスタジアム
それは、ボランティア活動の客体(三人称ではなくあえて二人称複数形のYouとします)のためになろうとする気持ちだと思います。Jリーグクラブのボランティアでは客体は観客です。観客の困りごとを解決する、観客に安心して楽しい時間を過ごしてもらう、観客にまた来たいと思ってもらう。そしてそれらの実現が感じられることによって、ボランティア活動の主体(一人称単数形の I )としての楽しさや満足を得られるのです。
スポーツボランティア研修会でも教わるボランティア三原則の一つである公共性がまさにこれですが、公共性というとちょっと堅いですね。人によっては身構えてしまうかもしれません。Youのためにと思えば肩の力も抜けていい感じになるはずです。Youが楽しいと感じることで I も楽しくなる。I はそこに活動する意義を見い出せる。名付けて"ボランティア You I の法則"。ボランティア活動によって友愛の輪が広がるのです。
I が楽しいだけではボランティアの本旨から外れてしまいます。自己満足だけを求めるのはダメですね。Youの満足はこれで終わりということがないので、よりよくしようと思う気持ちが活動の持続につながります。Youの満足によって I の満足を感じられるようになったから、ボランティア活動を続けられたのかなと思います。
Jリーグの次期チェアマンは「スタジアムの雰囲気やイベントを含めて、サッカーはひとつの作品だ」と言いました。Youに作品を楽しんでもらえるように、作品を作り上げる一人として、12年目のシーズンもガンバります。
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写真:ボランティアの活動場所である「インフォーメーションブース」や「総合案内所」