2021-10-12
ジョー ⚽さん
スポーツボランティアを始めて11年目。
そのきっかけとなったスポーツ観戦はプロ野球を皮切りに約45年。
振り返るとずいぶん長くにわたって観戦と応援を続けています。プロ野球なら外野席、高校野球なら甲子園のアルプススタンド、Jリーグならゴール裏。これらは私が応援をするときに居心地の良さを感じる場所です。
先日、応援とは何だろうと改めて考える機会がありました。有り体に言えば、応援とは選手たちに声を届けることで勝利のあと押しをすることでしょうか。捉え方を変えれば一緒に戦うことであるとも言えます。
応援の場で実際にやっていることは、ユニフォームを纏い、手拍子を叩き、応援歌を大声で歌って、飛び跳ねる。そして、得点シーンや勝ったときには見ず知らずであっても周りの人たちと歓喜をともにして盛り上がれる。そう、これはさながらお祭りなのです。つまり、応援とは戦いであり、お祭りでもあるのです。昨年来コロナ禍の影響でこういう楽しみがなくなってしまい、心に穴が開いたまま。応援の再開が待ち遠しいです。
ここまで書いたことは、スポーツとの関わり方「する・みる・ささえる」のうち、「みる」の中に含まれる応援です。では「ささえる」においてはどうでしょうか。
例えばJリーグのクラブでボランティアとして活動する人の多くは、そのクラブのサポーターです。そのクラブが好きで、クラブの力になりたいという思いがボランティア活動の動機づけになっています。
このように考えるとボランティア活動は「ささえる」の中における応援であると言えるのではないでしょうか。「みる」応援とは形の違う「ささえる」応援。表現方法に違いはあっても、応援というキーワードで「みる」と「ささえる」は根底ではつながっているのですね。
スポーツボランティアの基本3原則は、自主性、公益性、無償性。これに先駆性と継続性を加えて5原則と呼ばれています。
この原則に応援する気持ちを加えてもいいのかなと思います。外野席やゴール裏での応援の先にボランティア活動がつながっていけば、スポーツボランティアの裾野が広がるという期待が膨らみます。
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写真:スポーツ観戦時に着用するユニフォームコレクション