メインロゴ
  1. スポボラ.netトップ
  2. 活躍する人たち
  3. JSVN正会員 ランニングイベント運営団体さん

2021-09-03

情報交換会-開催レポート

JSVN正会員 ランニングイベント運営団体さん

日本スポーツボランティアネットワーク(JSVN)は、ランニングイベント運営団体の正会員を対象にオンライン情報交換会を実施し、5団体にご参加いただきました。
各団体の現状や課題について同業種の団体と情報共有を図り、課題解決に向けた機会としています。

【日時】2021年8月13日(金)15時00分~16時30分

【参加団体】JSVN正会員 ランニングイベント運営団体
・北海道:札幌市スポーツ協会
・千葉県:館山市
・東京都:東京マラソン財団
・神奈川県:湘南スポーツコミュニティセンター※以下SSCC
・福岡県:北九州市

【テーマ】
コロナ禍におけるボランティア運営とイベントボランティアへ配慮する視点

【次第】
1.各団体のスポーツボランティアに関する情報共有
2.情報提供(SSCC、川崎フロンターレ、東京マラソン財団)
3.質疑応答
4.振返り

各団体のスポーツボランティアに関する情報共有

2021年度のスポーツボランティアに関する計画や懸案事項

・夏と冬の各大会で約100人のボランティアを募集し、ボランティア運営を担っている。若年層(学生)と経験豊富なベテランボランティアとの意欲の差を懸念しており、学生の意欲を上げる方法を模索している。

・トライアスロンとマラソンの大会運営をしており、2大会開催前に、JSVNのスポーツボランティア研修会などを実施している。2021年度は、トライアスロンは中止、マラソンはオンラインでの実施となる。マラソンのボランティア活動は、これまでと大きく変わり、ランナーに向けた応援メッセージの寄せ書き作成や、コース上のイメージフラワーへの水やりなどの活動ができないか考えている。ボランティア登録者の活動機会が減っており、モチベーションの低下を懸念している。

・10月の大会に向けて準備を進めており、今大会からランナー及びボランティアの規模を縮小した。例年はボランティアが定員を超え抽選となるが、今年は一部の役割が定員に到達しなかった。その他、感染症対策として、大会関係者全員のPCR検査実施など、大会実現を目指している。

・年間7大会(マラソン、ウルトラマラソン、駅伝など)のボランティア運営をしているが、過去2年間、全大会が中止となった。ボランティア登録者は300人程度いるが、ボランティア同士の交流ができていないため、オンラインで交流会を実施している。最近開催した交流会では、『ボランティア活動時、経験豊富なベテランと若年層をうまく融合させたい』というテーマで、現役の大学生に参加してもらい意見を聞いた。

・マラソン事務局として、2022年2月大会実施予定で準備を進めている。平常時のようにボランティアが集まるのか、またコロナ禍で従来とは異なる活動を担ってもらうこともあるが、ボランティアに理解してもらえるか不安に感じている。コロナ禍においても、学ぶ機会は提供しており、JSVNの研修会(スポーツボランティア、リーダー、ライセンス更新講習)を毎年継続して実施している。
------------
写真:北九州マラソンボランティアリーダー

情報提供①【湘南スポーツコミュニティセンター】

ランニングイベントにおけるコロナ対策

『湘南国際マラソンを開催するためには』
・ワクチン接種は有効だが感染した人が集まれば、開催する地域にもリスクがある。コロナ禍でもう1度ランニングイベントを立ち上げるには、コストと実効性を鑑みて、大会前のPCR検査の実施は大前提と考える。
・大会を中止にする要因は、開催する地域の理解が得られないこと。具体的な提案と対応が大切。
・大会に関わる人を最小限にする。この時期に何千人もボランティアを集めて大会を開くことがリスクと考える。より少ない人数で安全な大会を実施するという、新しい時代のマラソン大会のスタイルを切り開くしかない。
・どんなに対策を講じても、医療崩壊の際は開催不可能。
・マラソン大会を開催しないことは簡単だが、今後2~3年も未開催が続くと、市民参加型のランニングイベントの復活が難しくなる。無理はできないが関係者と支えあって、一歩踏み出さないといけない時期。

『湘南国際マラソンにおけるコロナ対策』
2022年2月開催で準備を進め、以下を検討している。
①大会関係者全員(ランナー、ボランティア、スタッフ)
・PCR検査を大会2日前に実施。
・手指消毒スプレーを当日配布。
・体調管理アプリで事前チェックし、当日の受付時にアプリ画面を掲示。
②ランナー
・出走前に全員手と靴底の消毒、洗浄、スタート前とゴール後のマスク着用。
・スタート地点を10区画に分けて5分毎にスタートし、待機列を作らないスタート方法を検討。
・各自の待機位置(10区画)が荷物置き場となるグリッド方式。
・給食はランナー自身で用意する。最低限の補給食を出走前に個包装で配布。
・新給水システムとして、コース上の500箇所以上にジャグタンクを設置し、マイボトルを持って走り、自身で給水する。プラスティックゴミを一切出さないマラソン大会を実現。
③ボランティア
・事前説明会はオンラインと動画で実施予定。
・感染防止用に新設した役割は、ランナーが触れるところを消毒する消毒隊。
・ランナー用の給水ジャグタンクをボランティアが適宜消毒をする。
・ボランティアがランナーを応援する際は拍手のみ。
④観客
・会場内は無観客とし、コース沿道応援も自粛を呼びかける。
------------
写真:SSCC 湘南国際マラソンランニングクリニック(チームS.I.N)ボランティア

情報提供②【川崎フロンターレ】

ボランティアが安心して活動できる環境づくり

・2019シーズンの登録者数は325人(うち新規登録者は95人)で、ホームゲーム22試合、地域のイベント110回の活動。1試合平均の参加者は約85人。

・2020シーズンの登録者数は210人(うち新規登録者数は30人)で、ホームゲーム19試合、地域イベント25回の活動。感染拡大後、17試合の平均参加者は約39人となった。オンラインクラブイベント『オンラインフロンパーク』を実施し、オンラインでボランティアに活動機会が提供できた。

・2021シーズンも活動の維持に苦労しているが、応募条件を緩和し、新規のボランティア受入れを再開している。

・川崎フロンターレのホームゲームや地域イベントに携わっていくが、感染拡大の中で「安心安全」対策を実施した上での活動となるため、最小人数での試合運営としている。

・ボランティアとの交流の場は、オンラインイベントのみならず、緊急事態宣言解除時には、クラブの施設を利用してフットサル大会や東京オリンピックのサッカーの試合をボランティアのメンバーでオンライン観戦するなど、ボランティアと継続的にコミュニケーションをとっている。

【ホームゲーム時、ボランティアの感染予防対策】
・経験者、リーダー経験者優先。
・活動時間は平常時より短く設定。
・ボランティアのPCR検査は実施しておらず、2週間前からの検温、健康チェックフォーム提出。
・マスク着用。
・密を避けるため、控室を平常時より広くしている。
------------
写真:川崎フロンターレ ボランティア打合せ

情報提供③【東京マラソン財団】

ボランティアを組織化するメリット、デメリット

・東京マラソン財団オフィシャルボランティアクラブVOLUNTAINER、2016年10月設立。

【組織化したことのメリット】
① 運営側
・会員管理(活動履歴の把握など)の利便性向上、会員アンケートなどでのニーズ把握が可能。
・ステータス(メンバー、リーダー、リーダーサポートなど)毎に、情報配信ができ、ポイント制度を設けることで会員特典も提供可能。
②会員側
・マイページで各自の履歴がタイムリーに閲覧でき、ボランティアに関する情報が集約されているので、活動意欲向上につながる。
・会員同士の交流の場があり、コミュニティの形成ができる。
・研修やスキルアップ講習など学びの機会がある。

【組織化したことのデメリット】
① 運営側
・運営コスト(サイト構築やコールセンターの人件費)がかかる。
・個人情報を管理するリスクや、常に会員向けに発信するための情報収集が必要となる。
②会員側
・インターネット登録のみのため、デジタルに不慣れな人には登録が難しい。
------------
写真:東京マラソン財団主催 スポーツボランティア研修会

質疑応答

Q1:川崎フロンターレのオンラインイベントで活動するボランティアには、どんな役割を担ってもらったのか?
A1:オンラインイベントのインフォメーションブースで、参加者に対し、イベント内容の案内や、オンライン操作方法の問い合わせ対応などの役割を、すべてオンラインで対応してもらった。

Q2:東京マラソンで若年層にボランティア活動機会を提供するに至った経緯を教えてほしい。
A2:若年層へのボランティア募集は、他の大規模大会に比べ少し遅れた。理由は、安全な環境を提供するために調整が必要だったが、2019年大会から東京マラソンでも子供のころからボランティアに携わってもらいたいとの思いから、場所を限定して活動できるよう環境を整えた。保護者と参加できる『ジュニア』というカテゴリーを設定している。今後は一般のボランティアと同様に募集、活動できるようにしていきたい。
------------
写真:東京マラソン2019 ボランティアジュニア

振返り

今日の感想、JSVNに協力してもらいたいこと

・親子のボランティア募集を検討したい。
・オンラインでもボランティアが活動できる場を提供したい。
・ボランティアと会話していると事務局も前向きになれる。コロナ禍においてもネガティブにならず、今後も様々な取り組みに挑戦していきたい。
・コロナ禍でも開催できるイベントが認知され、状況に応じた大会運営が求められる。今後も情報共有が必要だと感じたので、継続してこのような機会を設定してもらいたい。
・大会運営の不安を感じている中で、新たな視点で考えることができた。本日聞いた事例を取り入れ安心安全な大会にしたい。
・クラブとして、ボランティアの力が偉大であることは十分に認識しているので、今後もボランティアとともに、より関係性を強固なものにしつつ平常時に戻れたら、また毎試合100人のボランティアに活動をしてもらいたい。

開催レポート 簡易版ダウンロードはこちら(PDF:1,061KB)
------------
写真:集合写真

OTHER PEOPLE他の活躍する人たちを見る

一覧に戻る
ページトップへ