2021-08-16
ジョー ⚽さん
ボランティア活動は多種多様でさまざまな種類があります。例を挙げると、自然保護や環境保全、高齢者や障がい者への支援、まちづくり、文化伝承、被災者支援、国際交流や国際協力など。私はスポーツボランティアを始める前に、海岸や干潟の清掃活動を何度かやったことがあります。でもスポーツボランティアを始めたら、なんとなくそれだけになってしまいました。特に理由はないのですが、スポーツボランティアで充足しているからかもしれません。
そんな私がスポーツ以外で参加するのが大道芸フェスティバルのボランティアです。4年前にスポーツボランティアでの人の縁をきっかけに初めて参加しました。違うところはイベントの内容がスポーツか大道芸かというくらいで、エンターテインメントという点では基本的に同じなので初めてでも取り組みやすかったと記憶しています。一昨年は勤務と重なってしまい、昨年はコロナ禍で中止。先日3年ぶりにボランティアスタッフとして大道芸フェスティバルに参加しました。
活動内容は、開始前の設営、開催中の受付、終了後の撤収です。本来大道芸は受付なんかしないでパフォーマーさんの周りに群がって見るのですが、コロナ禍で行う大道芸は区画を設けて受付(検温・消毒・記名)を経由したうえで着席して見ます。受付が一段落してパフォーマンスが始まると、なんとボランティアもパフォーマンスを見て楽しめるのです。これは理屈抜きで楽しいの一言に尽きます。
持ち場ごとにチームになって活動することもスポーツボランティアと共通する点です。チームには”はじめまして”のメンバーもいるので、自己紹介に続いてアイスブレイクになるような雑談で打ち解けます。受付の要領を説明するときには、お客さんは楽しいものを見に来ているから受付の段階から楽しい雰囲気を作り出そうということを特に強調しました。複数の会場を見たスタッフから、自分たちの会場が一番いい雰囲気だったと言われたときはとても嬉しかったです。スポーツボランティアでやっていることが、異なる種類のボランティアにも応用できるとわかったことは、活動のあり方を考えるうえで意味があったと思います。
大道芸フェスティバルはパフォーマーさんとスタッフの距離感がありません。イベントを一緒に作り上げているという感覚がスポーツボランティアのときよりも強く、とても満ち足りた気持ちになれます。両方それぞれにいいところがあるので、スポーツボランティアをメインとしつつ、これからも大道芸に関わり続けるつもりです。スポーツボランティアをやっているうちに異なる種類のボランティアに興味を持ったら、それもやってみる。そして、いいなと感じたら続ける。こういう動きが広がっていくと少しずつであっても共助社会に向かっていくのかなと期待します。