2021-03-02
ジョー ⚽さん
私が属しているJリーグのクラブでは、コロナ禍で休止していたボランティア活動が昨年11月に規模を縮小して再開されました。そして新たな2021シーズンの到来。胸躍る開幕と言いたいところですが、開幕戦でのボランティア活動はありません。再度発出された緊急事態宣言を考慮したためでしょうから仕方ありません。安全を確保したうえでボランティア活動を行えるように検討がなされているようで、規模縮小ながらも近いうちに活動ができるようになるようです。
このような状況の中、開幕戦の前日にボランティアメンバーの有志が集まってスタジアム周辺のゴミ拾いをしました。活動が休止していた昨年の夏にも有志でゴミ拾いをしましたが、気持ちはその時と同じ。普段通りのことができないのなら、できることを考えてそれを実行するということです。
スポーツボランティア全般について言えば、コロナ禍となった昨年以来、あらゆるところで活動機会が大きく減っています。活動から遠ざかることで、ボランティア一人ひとりの士気の低下が懸念されているという話を聞きました。この点について私はどうかと言えば、思うように活動できないもどかしさは確かにあります。だからといって少ないながらも活動の機会が訪れたときに、もうやらないという気持ちにはなりません。できるときに、できることをやる、いまはこのように考えればよいと思っています。
ゴミ拾いで一緒になったメンバーに、活動機会が減ったことで士気が下がっていないか聞いてみました。すると、昨年は活動できなかったから今年は活動したいという嬉しい答えが返ってきました。これは大多数の人の気持ちではないかもしれません。また、活動回数という点ではその気持ちは満たされないかもしれません。それでも、活動したいという仲間が一人でもいるとわかったことの意味は小さくありません。
ボランティア活動に対する士気の維持向上に必要なこと、それは仲間を思うこと。活動すると仲間に会える、仲間と一緒に楽しく活動できる、仲間との親交が深まる、このように思うことでボランティア活動への気持ちを切らさずにいられるに違いない。こんなことに気づかせてくれたゴミ拾いでした。