メインロゴ
  1. スポボラ.netトップ
  2. 活躍する人たち
  3. 渡辺 仁さん

2021-01-15

気軽な気持ちで、やってみよう! 活躍の場はきっとある

渡辺 仁さん

Watanabe Hitoshi

[所属] JSVN事務局ボランティア/JSVNスポーツボランティア上級リーダー

スポーツボランティアを始めたきっかけは?

原点は、ママさんテニスのチームに入って

初めて「スポーツボランティア」だと意識して参加したのは、第2回東京マラソン(2008年)です。とはいえ、「役に立ちたい」など強い思いがあったわけではありません。まだ仕事もしていましたし、週末の過ごし方として「やってみようかな」と軽い気持ちだったように思います。担当したのはスタート地点(東京都庁横)での荷物預かりでしたが、その後も続けているのは一緒に活動したボランティアの皆さんとの交流が楽しかったことも理由の一つだと思います。

東京マラソンで初めて活動した後すぐに、JSVNの研修会も受講しました。「ボランティアの定義」などで再確認できましたし、アイスブレイクは「なるほど、こんな方法もあるのか」と新鮮でした。現場での体験も研修会での学びも楽しいですし、ボランティア活動には両輪が大切だと感じています。

本格的に幅広く活動するようになったのは定年退職後ですが、振り返ると、活動の原点は30代前半にお手伝いした「ママさんテニス」ですね。その関係から、市民マラソンの沿道整理など、いわゆるスポーツボランティア的な活動にも携わるようになりました。

なかでも、強く印象に残っているのは養護学校(現在は特別支援学校)の運動会のお手伝いです。ライン引きなど会場準備のあと、妊娠中のお母さんの代走で親子競走に出場し、男の子と走りました。距離は50mあるかどうかでしたが、ゴールすると、男の子はとても嬉しそうで、お母さんも涙を流しながら喜んでくれたんです。私自身も感激しましたし、「こんな風に役に立てることがあるんだ」と学びました。
-----------
写真:年々増えるウェアーの数々

現在も、障害のある人のスポーツ支援に積極的です。やりがいは?

「ありがとう」の言葉と笑顔が力に

2015年頃から、「スペシャルオリンピックス日本・東京」で陸上とボウリングのボランティアコーチとして活動しています。陸上は小学校4年から始めていて、その経験が生きています。

ボウリングは以前、単身赴任時代に同僚に誘われて受検した、「アマチュアボウリング技術認定」がきっかけですね。最終的に1級まで取得しましたが、当時の学科試験官から、「いつか指導者に」と背中を押していただき、東京に戻ってからスペシャルオリンピックス(SO)の募集を知り、講習を受けて始めました。コーチといっても私の場合は技術的なことよりボウリングの基本やゲーム中のマナーなどをアドバイスすることが多いですね。

SOのアスリートさんには会話の難しい人もいますが、一生懸命話してくれます。アスリートさんも多く、練習でも大会でも本当に頑張ります。私が活動を続けているのはアスリートさんの喜ぶ姿や頑張る姿にやりがいを感じているからだと思います。少しずつでも成長している様子が見られるのも嬉しいです。

また、「役目を無事に果たせた」という達成感も大きいですね。例えば、2015年には東京都障害者スポーツ協会が募集した運動補助ボランティアとして、障害者施設で1年間活動したのですが、プログラム最終日に挨拶したら、障害のある女性から「お礼です」と手作りコースターをもらったんです。1年間、頑張ってよかったなと嬉しかったです。

その後も、同協会主催のハイキングをお手伝いしています。参加者はそれぞれ障がい(車いす、知的、精神など)のある約20人です。移動の補助をしながら、転倒や交通事故などを防ぎ安全を守ることが私の役目です。参加者の楽しそうな笑顔が力になっています。
-----------
写真:終始笑顔でお話する渡辺さん

JSVNの事務局ボランティアとしても活動されています。リーダーとしての心構えは?

障がいのある人も、スポーツボランティア活動を楽しめるように

最初は会員カード作成から関わりましたが、最近は障がいのある人がボランティアとして参加しやすくなるような取り組み、「ユニファイドプロジェクト」にも携わっています。例えば、JSVN主催のイベントで、聴覚障がい者向けに翻訳ソフトを応用して講師の説明をほぼ同時に大型モニターに表示する仕組みを導入したり、専門家のアドバイスを聞きながら研修用テキストやパワーポイントの資料にフリガナを入れて知的障害の人にもわかりやすい内容に改善したりといった取り組みを進めています。

研修会にも参加しやすくなるように、ユニバーサルトイレの有無などを調べて会場として適しているかを判断したり、最寄り駅から会場までのバリアフリーの動線を調べて、スポボラネットの申し込みページに経路を掲載したりしています。障がいの有無に関わらず、誰にでもスポーツボランティアを楽しんでいただけたら嬉しいですね。

そんな一つとして昨年(2020年)取り組んだのが、様々な障がいのある10名とJSVNのリーダー40名がチームとなって行う、東京マラソンでの給水・給食ボランティアです。私もチームリーダーに指名され、他の事務局ボランティアと協力して、コロナウイルス感染防止対策や聴覚障害のある人のために音声コードを導入したりして準備しましたが、残念ながらコロナウイルスの影響で大会自体が中止となってしまいました。

リーダーとして心掛けているのは、「皆でやり遂げる」という意識をチームで共有することでしょうか。ボランティア活動では初対面の人と活動することも多いので、「チームメンバーが思いを同じくする」ことが大事だと感じています。そのために、リーダーとして話し方を工夫したり、必要に応じてサブリーダーを指名してお手伝いしてもらうこともあります。

実は、ボランティアリーダーのライセンスを取得したとき、私なりに「リーダーとは何をすべきか」を考えて、「ルールの勉強や役割の確認等、事前の準備に努める」「チームメンバー全員が打ちとけ合える環境を作る」など「8カ条」を作成しました。今もカードケースに入れて持ち歩いていますが、特にリーダーになりたての頃は活動に出かける電車内で読み返し、指針にしていました。
-----------
写真:既存のテキストにフリガナをいれ分かりやすくした資料

これからの活動目標などを教えてください。

レクリエーション活動で、多くの人に体を動かす楽しみを

私にとってのスポーツボランティアのやりがいは、そのイベントや活動に関われたことへの満足感です。ですから、今、関わっている活動はこれからも継続していきたいですし、障がいのある人たちと一緒に行う東京マラソンのボランティア活動はぜひ実現したいですね。

新たなチャレンジとして今、考えているのは、勝敗を競うスポーツでなく、もっとレクリエーション的な活動です。例えば、親子やシニアなどが気軽に体を動かして楽しみ、交流できるような活動をお手伝いしたいです。

第一歩として、東京都レクリエーション協会が行っているレクリエーション・サポーター研修を受講する予定です。すぐに満員になってしまうほど人気の研修のようで、今から楽しみにしています。

「ボランティア活動の場がない」という声をよく耳にしますが、イベントだけでなく日常の生活の中にボランティアを必要とすることは実はいろいろあります。私自身も気楽に始めてみたら、どんどん広がっていきました。あまり気負わず、多くの人にスポーツボランティアに関わってほしいですね。ぜひ一緒に、楽しみましょう!
-----------
写真:最後はガッツポーズで!!

OTHER PEOPLE他の活躍する人たちを見る

一覧に戻る
ページトップへ