2020-12-01
ジョー ⚽さん
異例の今シーズンのJリーグも終盤戦。私が属しているクラブでも休止が続いていたボランティア活動が再開しました。ここに至るまでにはクラブ関係者の多大な尽力があったものと想像します。まずはそのことに感謝です。
再開したと言っても昨シーズンまでと同じではありません。感染予防対策を実施したうえで安全に活動することが何よりも重要とされています。安全に活動できることが実証できれば、来シーズンの活動につながるとの説明を受けました。まさにその通りです。具体的な違いを挙げると、入場時の検温、マスク・フェイスシールド・ゴム手袋の着用、専用の控室がなくなりコンコース内のテントへ変更(動線を少なくするため)、ゴミ回収をしない(感染リスクを考慮)、役割がインフォメーションブースでの対応に限定されているなどです。
昨シーズンまでとの違いを嘆いたり文句を言うことは簡単です。でも、今シーズンはリーグ戦の中断期間中、そしてリーグ戦再開後も長らくボランティア活動が休止されていました。それを思えばまずは再開したことに喜びを感じずにはいられません。止まっていたことが一歩動き出したことに大きな意味があると思います。
役割が限定されていることで参加者も少人数に絞られています。私が参加した試合ではボランティアはわずか6名。それでも5名の仲間に再会できたことは何事にも代えがたいうれしいことでした。再会の喜びは仲間だけではありません。お客さまに挨拶をする、お客さまの問い合わせに対応する、お客さまと軽い会話をする、こういうことにボランティアの楽しみを見出している私にとって、お客さまとの再会はかけがえのないことでした。再開と再会がスポーツボランティアってやっぱりいいものだなぁと感じさせてくれたのです。大切なものを取り戻した一日でした。
ボランティア活動のない日々がしばらく続いたので、筆を執ったのは実に5ヶ月ぶりです。新型コロナウイルスの影響で、スポーツ界を取り巻く状況も激変。Jリーグは2月下旬にJ1とJ2が開幕した直後に中断。それまであたりまえのように思っていた試合が開催されないことで、大きな喪失感を覚えました。
7月に再開したリーグ戦は、まず無観客試合。次いで5,000人を上限にお客さまが観戦できるようになりました。この動きに合わせるようにして、ボランティア活動を再開したクラブもあります。私が属しているクラブではまだ活動休止が続いていますが、活動再開に向けて感染防止対策などが検討されているものと思います。
スタジアムの中においてクラブのもとで行うボランティア活動はまだできません。それならそれで、リーグ戦再開後に初めてお客さまを迎える日に、ボランティアメンバーの有志が集まってスタジアム周辺のゴミ拾いをしようということになりました。遠目にはゴミが落ちているように見えなかったのですが、思いのほか集まったゴミを見て味わったのはちょっとした達成感。できる人が、できることを、自発的に行う。大きいことではなくても、この日のゴミ拾いによってボランティアの本旨に触れたように思いました。
それにもまして、この日一番うれしかったこと。それは久しぶりに仲間に会えたことです。いままでと変わることない元気な顔を見て、元気をもらいました。ボランティアによって得られることは多々ありますが、中でも一番は仲間。その思いを強くした日でした。