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障害のあるなしに関係なく 
共にスポーツを楽しむ素晴らしさ

楠目 昌弘さん

Kusume Masahiro

[所属] 障害平等研修フォーラム

INTERVIEW 01 スポーツボランティアを始めたきっかけを教えてください

“自由にスポーツを楽しみたい”
その気持ちは障害者も同じこと
気づけば「スポーツ倶楽部」を設立していた

今から10年前の2008年に、病気のため車椅子の生活を余儀なくされました。障害者として約1年の入院生活と半年の施設生活を経て、2010年から単身での生活をスタートしました。その際に自身のリハビリの延長もしたかったので、北区の「東京都障害者総合スポーツセンター」に通うことにしたんです。そこで職員の方から勧められた「バトミントン」が、やってみたら結構面白くて熱中してしまいました。自宅がある大田区から北区までけっこう遠いんですが、スポーツセンターまで通うのがすごく楽しみになっていましたね。
「障害者総合スポーツセンター」とは障害者の方たちがいろんなスポーツを楽しめるところで、その施設に通うようになって「障害者でも参加できるスポーツがいっぱいあるんだな」ということを初めて知りました。実のところ障害者が自由にスポーツを楽しめる場所はあまりないですからね。そこで「自分も含めて障害者がスポーツをできる場を作りたい」と、地元の大田区で2010年の秋に「大田区障害者スポーツ倶楽部」を設立したんです。自分で名前もつけて、代表も務めることにしました。

INTERVIEW 02 ボランティアを通じて感じたことや思い出を教えてください

障害のある人もない人も
同じスポーツを一緒に楽しむ
まさに未来の社会の縮図

「障害者スポーツ倶楽部」を作ったことで、地域の人と密につながるようになり、いつしか地域にさまざまな課題があることを知るようになったんです。それは「スポーツをやる場所、環境がなかなかない」ということ。実はいま、「障害者スポーツ倶楽部」でスポーツを楽しんでいる人は全員が障害者というわけではなく、半分ぐらいが障害のない人たちなんです。考えてみると、大人になってからやったこともないスポーツを始めたいと思っても、それができる“適当な場”ってないですよね。障害のある人たちが体を動かすという倶楽部設立当初の目的を飛び越え、スポーツをやりたいけどやる場が見つけられなかった人、そんな人たちみんなの「受け皿」になったんです。私は元々ルールとか決まり事を作るのが好きではなかったので、その「自由な空気」がいつしか障害のない人も受け入れるようになっていたのだと思います。「障害のある人も、障害のない人も一緒に同じスポーツを楽しむ」、まさにインクルーシブ、いまの社会の縮図だと思います。

INTERVIEW 03 どんな"2020年東京大会"になってほしいですか

誰でもスポーツに参加できる
その当たり前の権利が
日本全国に浸透してほしい

「スポーツをやること」は、誰に対しても与えられている権利だと思います。「2020年東京大会」が行われることで、その当然の権利がもっと日本のいろんな地域に浸透していくことを期待しています。もちろん私が運営しているスポーツ倶楽部ももっと利用しやすくしていかないといけないですし、今後はスポーツを楽しみたい障害者にとって、より障害者が参加しやすいようなやり方やルール作りを考えていきたいと思っています。その先には、障害者だけでなく小さな子供や高齢者、様々な人が誰でも参加出来る「アダプテッド・スポーツ」の動きが強まっていけばと思っています。
スポーツをする、スポーツができる場をつくる、そしてみんなで考えていろんなことを積み上げていき、新しいものをつくる。そのプロセスってすごく大切だと思います。障害者スポーツというよりも「ユニバーサルスポーツ」という考え方、それを実践できる環境も広がっていってほしいと思っています

INTERVIEW 04 これからスポーツボランティアを始めようという人に、ひとこと

ボランティアの
スタートラインはみな
「できることをちょっとずつ」

ボランティアをあまり負担と思わずに、「自分が今できることをちょっとずつやる」と、最初は可能な範囲で取り組んでもらえればいいと思います。今の時代は、昔に比べてもっといいこと、新しいことが作り出しやすい世の中になってきていると思います。仕事の合間、勉強の合間、空いている時間だけでもいいんです。「やったことのないことを体験してみよう」というスタンスでもいいと思います。少しでもボランティアに興味があれば、気軽に参加してみてください。

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