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2019-12-26

ラグビーワールドカップで実感したボランティアの力。
東京2020大会からその先へ!

調布市生活文化スポーツ部付 オリンピック・パラリンピック担当さん

小林 達哉 部長(写真 左)
吉野 秀郷 係長(写真 右)

「調布市おもてなしボランティア」を立ち上げたきっかけは?

連続する大規模国際スポーツイベントで、「おもてなし」を充実させたい!

(小林)
「調布市おもてなしボランティア」はラグビーワールドカップ2019日本大会及び東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会という世界最大級のスポーツイベントが調布市内で開催されることから、市内のおもてなしの充実を図るために「ボランティアの力は不可欠だ」という考えのもと、調布市独自で募集したボランティアです。

具体的な準備はオリンピック・パラリンピック担当が新設された2016年から始めました。当時もすでにさまざまな部署でボランティアの活用事例があったので集約する形で進めましたが、特に参考にしたのは2013年に東京で開催された国民体育大会です。しかし、国体終了以降も活動を継続していただけるような仕組みを上手く残せなかった反省を生かし、今は2020年以降への継続も予め念頭に置いて進めています。

(吉野)
「おもてなしボランティア」の登録数は現在、約400名です。2019年1月から3月までの期間で予想の倍となる応募があり、ありがたく思っています。すでにラグビーワールドカップをはじめ、調布市内で開催されたさまざまなイベントでも活動いただいています。

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写真:ラグビーワールドカップ2019開催期間中に、イベントをサポートするおもてなしボランティアの様子

ラグビーワールドカップ2019大会での活動の手ごたえは?

意外に多い英会話経験者。海外からの観客にも楽しんで応対

(小林)
調布市は調布駅前に設置されたラグビーワールドカップファンゾーンに併せて「調布スクラムフェスティバル」を開催し、「おもてなしボランティア」にも活動いただきました。開催前は1日の来場者数を約5,000名と予測していましたが、実際には開幕日の来場者は11,500人。日本人だけでなく、海外から大勢の方がいらっしゃり、「これはすごいことになるぞ」と思いましたが、大きなトラブルはありませんでした。というのも、「おもてなしボランティア」の中には英語に堪能な人も多く、積極的にコミュニケーションをとってくださったからです。

市の広報課とタイアップした外国人観客の写真撮影やインタビューにも通訳ボランティア的にお手伝いいただきました。募集段階で、英語力を自己申告いただいていたので、お声がけすると、皆さん、快く携わってくださいました。

大会を通じて、英語を学ばれていたり、仕事や海外生活の経験があるなど英語を話される方が大勢いらっしゃると改めて知ると同時に、ボランティア全員が語学堪能である必要はなく、軸となる人をうまく配置できれば大丈夫だと感じることができました。

(吉野)
通訳ボランティア的に外国人と交流した方からは、「本当に楽しかった」「参加してよかった」といった感想を聞いています。普段触れることの少ない国の方との交流もよい経験になったようです。今後は「おもてなしボランティア」を対象にアンケートを実施し、東京2020大会に向けた活動改善につなげたいと考えています。

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写真:ラグビーワールドカップ2019開幕戦(日本 VS ロシア戦)時の調布駅前の様子

ラグビーワールドカップで見えた、これからの課題は?

おもてなし度の向上めざし、内容や研修を充実へ

(吉野)
ラグビーワールドカップでのボランティアの主な役割は運営補助で、具体的にはブースの補助やアンケート収集、来場者カウントなどでした。東京2020大会では、調布駅前に東京2020ライブサイト等が設置され、東京都が主催ではありますが、調布市も共催という形で関わっていくので、おもてなしをさらに充実した内容にできればと考えています。

例えば、フォトスポット運営など、ボランティア自身も楽しめるような活動を増やすことを検討しています。おもてなし経験の自信にもなり、「ボランティア活動は楽しい」といった印象にもつながればと思います。

(小林)
今回は、ボランティア募集開始からラグビーワールドカップ開幕までスケジュールに余裕がなく、具体的な業務内容を検討したり、事前研修も1タームしかできなかったといった反省があります。ただ、ボランティアの皆さんが研修時からとても熱心で協力的でしたし、すでにお持ちのポテンシャルやおもてなし能力を活用してくださったおかげで、よい活動につながったと感謝しています。

(吉野)
東京2020大会に向けては既に実施している分を含め、研修を5ターム実施していきます。すでにプログラムはスタートしていて、来年7月の開幕までに全5回が終了する予定です。並行して、さまざまなスポーツイベントでの実地活動も続けていただきながら、東京2020大会を迎えられればと思っています。

(小林)
ラグビーワールドカップを終えて改めて実感したのは、「ボランティアの力」です。調布市は比較的大きなスポーツイベントの開催が多い街ですが、これまでは「市の職員だけで行う」という意識が強かったように思います。でも、ラグビーワールドカップではボランティアの活躍のおかげで、職員が現場でなく運営の他の部分で活動する余裕が出てプログラム全体もうまく回ることが分かりました。今後に活かしていきたいです。

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写真:インタビューに同行し、通訳するおもてなしボランティア

将来的に、どのような発展を期待されていますか?

市民のボランティア力を、魅力的な街づくりの新風に!

(小林)
市民の力はスポーツイベントだけではなくて、例えば、調布市をどう魅力的な街にしていけるかということにも不可欠だと考えており、実際、調布市では市民との協働を担当する課を設けています。現在、「おもてなしボランティア」として活動されている方には、「調布市をいい街にするぞ」という視点でも力を貸していただきたいです。残念ながら、行政の力には限界がありますし、ともすれば、柔軟な発想に欠けるところがあるかと思います。市民が豊かな発想や活動で新たな風を吹かせることは、今後ますます重要になってくると思っています。

(吉野)
市役所内部ではすでに、現在活動中の皆さんに2020年以降にも継続して活動いただけるような体制(仕組みづくり)について議論を始めています。こうして大きなスポーツイベントが続く今を契機に、スポーツボランティアだけでなく、文化や国際交流、観光といった幅広い分野でも活躍していただき、ボランティア文化をより活性化させる担い手になっていただきたいです。

(小林)
ワールドカップやオリンピックといった大規模イベントはそう何度もありませんが、今回の活動で、「自分が何かアクションを起こすと、こんなことができる。実現する」という体験を大勢の方にしていただいたと思います。貴重な体験を個人の一度の経験だけで終わりにするのはもったいない。ぜひ分野を広げて活動していただきたいです。皆さんのポテンシャルは十分実感しましたので、自信を持って一歩前に出て、活気ある街づくりに積極的に関わっていただきたい。「市民の力を街づくりに生かすこと」。それが、ラグビーワールドカップのレガシーだと思っています。

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写真:調布駅に設置した観光案内ブースの様子

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