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2019-11-25

ジョー☆のボランティア日記
2019年10月~11月

ジョー ⚽さん

日本スポーツボランティアネットワーク職員を務めながら、週末にJリーグクラブのボランティアとして活動中。

最初は、娘とのJリーグ観戦がきっかけとなりスタジアムに通い始める。ある日、スタジアムでボランティアが活動をしていることを知り、“なんとなく”始めてから、今シーズンで9シーズン目。これまでに、プロ野球チームのボランティア経験もある。

楽しみ方あれこれ(2019年11月25日号)

Jリーグクラブ以外の話題が続いたので、今回は私のスポーツボランティアの原点であり現在地でもあるJリーグクラブの試合でのひとコマについて書きます。その日はダービーと称される試合で、今季最多のお客さまを迎えてかなりの盛り上がりが見られました。持ち場はインフォメーションブースで、相方は社会人1年目の若者です。就職を機に離れてしまう学生ボランティアが珍しくない中で、彼女は大学在学中から活動を続けています。その理由を聞いてみたところ、勝ったときに嬉しそうな顔をして帰るお客さまを見るのが好きという答えがすぐに返ってきました。クラブ愛にもいろいろな形があることに感じ入りました。

その後、彼女と話をしていたら転職について尋ねられました。社会人1年目でもう転職を考えているのかなと思いましたが、そうではなく将来の選択肢の一つとして聞いてみたかったそうです。私は転職を考えるに至った経緯や、転職した結果どうだったか、仕事を自分の中でどう位置付けるか、仕事とどう向き合うかなどについて話をしました。我が子にすらしたことのない話でしたが、少しでも参考になればと思って伝えた経験談に彼女は耳を傾けてくれました。聞けば彼女は大学で勉強したことと就いた仕事との違いを家族に指摘されて悩みを抱えているようでもありました。私は大きな岐路に立ったときに結果として思った方向に進めなかったことが何度となくあったので、過去の思いにとらわれることなく、いまの立ち位置を起点にしてそこからどの方向に進むかを考えることが大切ということも伝えました。ただし、こういう話は講釈を垂れることにならないように要注意です。

このようにスポーツボランティアの現場では休憩時間や活動の合間などで仲間と話をする機会が多くあります。こういう話がタメになるとか勉強になるとか、そんなもっともらしいことを言うつもりはありません。タメになろうがなるまいがそんなことは二の次で、スポーツボランティアをしていなかったら出会わなかったであろう人たちといろいろな話をするだけで楽しいのです。スポーツボランティアの楽しみ方は人それぞれ違っていいのですが、私にとってはこれが楽しみの中でも大きな一つです。

みんなちがって、みんないい(2019年11月8日号)

一口にスポーツボランティアと言っても、活動内容や雰囲気など多種多様です。私の活動歴はJリーグクラブとプロ野球チームの試合運営だけで、スポーツボランティアの世界でよく見聞きするマラソン大会に参加したことはありませんでした。JSVNのスポーツボランティア研修会でマラソン大会のボランティア活動は事例としてよく取り上げられるので、話としてわかっているものの実体験に基づいた理解とは言えません。

そんなこともあり、約4,400人が10kmのコースを走るランニングイベントのボランティア活動に参加してみました。集合場所の体育館に到着してまず目にしたものは、ランナーの受付や荷物預かりなど研修会の中で登場する光景ばかり。そうそう、これこれ、と心の中で声を発してしまいました。割り当てられた役割は、ゴール間近の9km地点を拠点に、ランナーが無理をしないように声かけをして、傷病者がいたら救護するというものでした。”あと1km、がんばって”と声をかけると、苦しいはずのランナーが”ありがとう”と返してくれる。研修会の中で聞いていたことが、まさに目の前で現実となっていることにちょっとした感動を覚えました。

これも研修会の中で言われることですが、”はじめまして”の初対面同士が一緒に活動しました。ここは顔なじみのメンバーとともに活動するJリーグクラブのボランティアとは違うところです。最初は手探り状態のコミュニケーション。少しして打ち解けてくれば、気心が知れるところまでは達しないものの、活動に支障はありませんでした。ボランティアが集まり散じる、まさに一期一会の妙であると感じました。

どっちがいいとか悪いとか、そういうことを言いたいわけではありません。スポーツボランティアにはいろいろなタイプがあって、それぞれに良さがあるということです。いくつかのタイプを経験してみて、自分がいいと思えるものに巡り合うことが、スポーツボランティアを楽しいものにすること、そして長く続けることにつながるのではないでしょうか。

はじめの一歩(2019年10月25日号)

東京2020オリンピック・パラリンピックの都市ボランティア向けに用意された実地研修に参加する機会がありました。その日はパラリンピックのテストマッチとしてゴールボールの競技大会が幕張メッセで開催されていて、それに合わせた会場最寄りの海浜幕張駅前での活動でした。その内容は大きく分けて二つ。一つは、駅から会場に向かうであろうと思われるお客さまに会場への行き方や、その他の交通案内など行うというもの。もう一つは、オリパラ開催時に外国人来訪者へプレゼントするための折り紙作成ブースへお客さまを誘導するというものでした。

都市ボランティアとして初めての実践を前にして、普段Jリーグクラブで行っているボランティア活動と根本は同じであろうと思っていましたが、その見立ては見事にはずれてしまいました。Jリーグクラブでのボランティア活動はスタジアムの中で行うので、その対象は言うまでもなく試合を目的にスタジアムに来場するお客さまに限られます。一方、駅前に立つとそこにいるのはゴールボールの会場へ向かうお客さまばかりではありません。むしろそれは残念ながら少数派。ゴールボール以外の目的で駅を利用するお客さまも案内の対象たりえるのですが、どのお客さまに、どのタイミングで、どのような声かけをすればいいか、これらの点が実際に駅前に立ってみて難しいと感じたことです。

活動を終えて同じチームのメンバーで振り返りをしました。こちらから声をかけて案内することも大切ですが、声をかけられて案内する場面も多々あります。そのときに、声をかけられやすいようにする工夫が必要です。それには小道具を活用することも一案ですが、何よりも一番必要なことは声をかけられやすい表情をすることという考えに至りました。これは”言うは易く行うは難し”なのですが、次の実地研修にも参加して実践を積み重ねていくつもりです。


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写真:海浜幕張駅前に設けられた折り紙作成ブース

鉄と魚とラグビーと私

9月20日に開幕したラグビーワールドカップ2019。その期間中に”鉄と魚とラグビーの街”に思いを寄せるスポーツボランティアが集いました。東北のスポーツボランティアを中心として年に一度開催される東北スポーツボランティアサミット。これは参加者の相互交流と意見交換によってボランティアの意識と資質の向上を図るためのイベントです。今年はラグビーワールドカップ2019の開催都市でもある釜石にて行われたのです。4年前にも同じく釜石で集まった仲間との再会の機会でもありました。

1日目はまず町中のファンゾーンに集まってイタリア対ナミビアの試合をパブリックビューイング。ファンゾーンの一角には震災を経て開幕に至ったことへの謝意がホワイトボードに手書きされていたり、東日本大震災の写真がパネル展示されていたり、ラグビーワールドカップ2019を復興という文脈の中で考えるための設えがなされていました。その後、サミットの会場へ移動。そこはラグビーワールドカップ2019の釜石招致を語るうえで欠かせない多くの逸話がある旅館なので、会場に選ばれたことは必然であり意味のあることだと言えます。三陸の海の幸に舌鼓を打ちながらの懇親会は大いに盛り上がり、釜石の夜は更けていきました。

2日目は旅館のおかみさんによる震災の講和を拝聴してから、いよいよサミットの本編です。プレゼンテーションでは、震災、ラグビーワールドカップ2019招致に向けた動き、開催決定、そして開幕に至るまでの物語が披露されました。招致に関わった方の言葉は真に迫るものがあり、力があります。次いで、ラグビープロ化についての是非を問う討論を行い、サミットは終了しました。

今回のサミットに参加して得たものは、釜石でラグビーワールドカップ2019が開催されることの意味を開催期間中に現地で確認できたことに尽きます。ただ、言うまでもなく開催して終わりではありません。ラグビーひいてはスポーツが復興にどういう役割を果たすのか、ラグビーワールドカップ2019を経て”鉄と魚とラグビーの街”がどう変容していくのか。これらのことについて震災当事者でない自分が軽々しく口にすることに躊躇する気持ちがある一方で、震災当事者でないながらも自分事として釜石に思いを寄せ続けようと心に決めた、そんな2日間でした。


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写真:ラグビーワールドカップ2019釜石ファンゾーンに設置されたホワイドボード

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