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2019-08-22

ジョー☆のボランティア日記

ジョー ⚽さん

日本スポーツボランティアネットワーク職員を務めながら、週末にJリーグクラブのボランティアとして活動中。

最初は、娘とのJリーグ観戦がきっかけとなりスタジアムに通い始める。ある日、スタジアムでボランティアが活動をしていることを知り、“なんとなく”始めてから、今シーズンで9シーズン目。これまでに、プロ野球チームのボランティア経験もある。

呉越同舟

8月の熱帯夜に行われたJリーグの試合。その日は通い慣れた場所ではなく、対戦相手のスタジアムにいました。そのクラブのボランティア活動を体験させてもらう機会を得たからです。試合では雌雄を決する間柄であっても、ボランティア同士であれば話は別です。他のクラブの活動状況を体験によって知る、まさに百聞は一見にしかずとはこのことです。

まず活動の全容を見学したうえで、次いでいくつかの活動をともにしました。Jリーグの試合運営に関わるボランティア活動であることに変わりはないので、自分が属するクラブの活動と大同小異かと思いきや、つぶさに観察すると異なる点が多々ありました。その中に自分たちの活動を改善するためのヒントを見つけられたのは、まさに体験の賜物です。ボランティア活動に限ったことではありませんが、現場に勝る学びの場はないことを改めて思い知らされました。

体験の果実は改善のヒントを得ただけではなく、もう一つありました。この日は別のクラブからもう一人体験の参加者がいたのです。彼とは待ち合わせをした駅で初めて会ったのですが、スポーツボランティアという共通項があれば打ち解けるのに長い時間など必要ありません。駅からスタジアムへの道すがら入った喫茶店で既に初対面の緊張感は感じられず、ざっくばらんにいろいろな話題で盛り上がりました。体験の一日をともに過ごしたことで、終わるころにはすっかり友達です。Jリーグではこのような横のつながりが各地のクラブで見られます。スポーツボランティアが生み出してくれるこのような人の縁を大切にしていきたいと思います。

(2019年8月26日号 ジョー☆のボランティア日記 #7)

あと1年

東京2020オリンピック・パラリンピックの開催まで残すところ1年余り。そのような折、オリパラ都市ボランティアの面談を受ける機会がありました。

面談と言ってもグループでのアクティビティやユニフォームのサイズ合わせなどもあり、楽しいひとときを過ごすことができました。選考結果が届くのはもう少し先なので、実際に都市ボランティアとして活動できるかどうかわかりませんが、面談を受けたことでワクワク感が高まってきました。

都市ボランティアの活動内容は会場付近の主要駅などで来訪者に対して交通案内や観光案内を行うというものです。私の地元を訪ねていただく多くの方に、旅の思い出として良い印象を持ち帰っていただきたいと強く願っています。そのために必要なことは何だろうと考えてみましたが、普段のスポーツボランティア活動と根本は同じであろうとの答えにたどり着きました。

オリパラだからと言って普段できないことが突然できるようになるわけはありません。普段やっていることの延長線上にオリパラという非日常のスポーツボランティアの場面が存在するのではないでしょうか。日常と非日常、どちらも大切にしたいです。

(2019年7月10日号 ジョー☆のボランティア日記 #6)

広がる交流の輪

今年は例年より長いゴールデンウィークでしたが、その期間中に首都圏のJリーグボランティアの交流会がありました。東北、東海、中四国などで先例があり、数多くのクラブが存在する首都圏でもボランティアが集まって話をする場を作ろうという機運が高まり、第1回目の開催に至ったのです。13クラブ1施設から57名が参加し、会場は開始前から活況を呈していました。

前半は各クラブの活動内容などのプレゼンテーション。ここでは、ボランティアの参加者が減っていることや新規加入者の定着率が低いことなど、どこも同じような課題を抱えていることを思い知らされました。

後半はクラブの枠を越えて4~5名のグループでのディスカッション。テーマはボランティア同士のコミュニケーションの工夫、ボランティアでできるおもてなし、試合開催日以外にやってみたい活動の3つから選択。どのグループも大いに盛り上がり、話し足りないくらいでした。

参考になる意見が百出した中で私が発表として言ったことは、周りの人のことを他人事ではなく自分事としてコミュニケーションするというものでした。大勢の人を前にして言ったからには有言実行あるのみです。

この交流会に参加してみて、抱えている課題に対して悲観する必要はないとの思いを持ちました。なぜなら、この日の参加者の熱量に触れて、課題解決に向かう大きな力を感じたからです。

(2019年5月27日号 ジョー☆のボランティア日記 #5)

おじいちゃんからの叱咤激励

今季初めてJリーグのボランティア活動に参加した日のことです。その日の持ち場はスタジアム場内のインフォメーションブース。活動を始めてしばらくすると試合観戦のために来場した”おじいちゃん”が私のところにやってきました。

”おじいちゃん”とは2016年のシーズンまで活動をともにしたボランティアの大先輩のことです。こういうとき”おじいちゃん”は自家菜園で手塩にかけて育てた野菜をよく持ってきてくれます。いただく野菜は我が家で大好評なのでとても嬉しいのですが、それにも増してありがたいのは活動を続けている我々をいつも気にかけてくれているということです。

”おじいちゃん”は余計なことは一切言わず他愛ない会話に終始して、それでいてしっかり活動するよう無言のうちに我々を叱咤激励してくれるのです。ボランティア活動をしていた頃の”おじいちゃん”は私にとって目指すべき最高のお手本でした。ことさら作ることなく、ごく自然にお客さまの懐に入り込んでいくコミュニケーションの取り方はなかなか真似のできるものではなく、私はまだまだその域には達していません。お客さまにスタジアムで楽しいと感じていただくためボランティアに求められることは、親近感あふれるコミュニケーション能力を身につけることであると信じて疑いません。

いつも温かく叱咤激励してくれる”おじいちゃん”の期待を裏切ることのないように、これからもコミュニケーション能力に磨きをかけていくことをこの場を借りて宣誓します。

(2019年4月25日号 ジョー☆のボランティア日記 #4)

世代を超えた友達

Jリーグでボランティアを始めてまもない頃、説明会の待ち時間に近くの席にいた若者になんとなく話しかけてみました。それが彼との出会い。聞くと彼は大学生で、卒業した小中学校が私の娘たちと同じ。そんな親近感も手伝って、ボランティア活動を重ねるうちに仲良くなっていきました。

活動の場を離れても、二人で試合を見に行ったり、一献を交わしたり。親子ほどの年の差がまったく気にならないくらい親交が深まりました。ボランティアというきっかけなくして世代を越えた友達ができることはまず考えられないので、とてもありがたいことだと思っています。話はここで終わりません。

2ヶ月前のある日、彼から連絡がありました。それはなんと、結婚式に招待したいという申し出だったのです。予期せぬ嬉しい知らせに彼の幸せをおすそ分けしてもらった瞬間でした。

(2019年2月12日号 ジョー☆のボランティア日記 #3)

今季を振り返って

11月の最終節をもってJリーグでの今季のボランティア活動を終えました。今季を振り返って感じることの一番は、ともに活動する仲間がかけがえのない存在だということです。

仲間から得られる楽しみはボランティア活動中にとどまることなく、活動を離れた場面でも仲間との良好な関係を享受しています。これはとてもありがたいことなのですが、一方で悩みの種がないわけではありません。新たな仲間が少しずつしか増えない状況があるので、どうしたらその状況が好転するかを考えています。

そんな中、今季は他のクラブのボランティア活動を体験させてもらう機会がありました。同じ悩みを抱えていることを知ったり、自分たちとの違いがヒントになったり、とても得難い経験でした。

せっかくのこの経験も活かしつつ、来季のボランティア活動がよりよいものになるよう継続的な改善を進めること。これが新しい年を迎えるにあたっての抱負です。

(2018年12月25日号 ジョー☆のボランティア日記 #2)

最後のチュロス

Jリーグのボランティアでのことです。その日はスタジアムインフォメーションブースの担当。試合終盤に小学生の女の子にチュロスの売場を尋ねられました。持ち場を離れても問題ない状況だったので、売店に連れて行くことにしました。

1軒目は店じまいの最中でチュロスは売り切れ。2軒目も同じく店じまい中でしたが、運よく最後の1本が残っていて女の子は大喜び。それが我が事のように嬉しかったことを覚えています。

女の子の思い出に刻まれたのであれば、これ以上ないボランティア冥利に尽きる出来事でした。

(2018年9月25日号 ジョー☆のボランティア日記 #1)

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