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ボランティアのきっかけづくりとしてスポーツ

丸山 雅洋さん

Maruyama Masahiro

[所属] 社会福祉法人 山梨県社会福祉協議会
山梨県ボランティア・NPOセンター
主任

スポーツボランティア推進に取り組むようになったきっかけや目的は?

スポーツ分野におけるボランティア活動の振興

山梨県社会福祉協議会(以下、山梨県社協)は設立60年以上の歴史があり、これまで地域福祉の推進を目的に、福祉やまちづくり、災害といったさまざまな分野で、ボランティア活動の推進を図ってきました。

平成28年度から、山梨県ボランティア・NPOセンターにおいて、スポーツ分野におけるボランティア活動の振興に取り組んでおり、ボランティア活動のきっかけづくりや、ボランティアの募集元と活動希望者をつなげる活動など各種事業に取り組んでいます。

スポーツ分野に着目した理由は、年齢や性別などに偏りがなく幅広い層からの関心が高い分野であり、これまでとは違ったアプローチでボランティア活動の推進が図れると考えたからです。

県内のスポーツ分野におけるボランティアの活動状況としては、ヴァンフォーレ甲府(サッカー)や山梨クィーンビーズ(バスケットボール)などプロのスポーツチームが多くのサポートスタッフとともに活動している実績があります。

スポーツイベントの主催団体向けの研修会では、ボランティアの受入体制について先行事例としてお話いただくなど、ボランティア希望者の活動受け入れ先の仕組みづくりについて協力いただける団体があったことも取り組む一助となっています。

スポーツボランティア推進事業の主な内容を教えてください

ボランティアのきっかけづくりとしてスポーツ

一つは養成事業です。平成28年度から「スポーツボランティア研修会」を開催しており、30年までの3年間で183名が受講。29年度からは「スポーツボランティア・リーダー養成研修会」も実施し、同じく2年間で37名が受講されました。

県内の高校や大学などにも働きかけ、参加者の約6割が10代から30代であることが特徴的で、他分野に比べ、若い層に対するボランティアのきっかけづくりとしてスポーツの有効性を実感しています。

また、研修修了者のなかには3名の車いすユーザーがいらっしゃいます。その一人、小林俊介さんはすでに得意なことを活かして、山梨クィーンビーズのスタジアムDJの補佐として活躍しています。また、別の一人もヴァンフォーレ甲府のホームゲームイベントのスタッフとしてチームを支えています。

ボランティアにはさまざまな役割がありますから、障害の有無に関わらず、参加者のやる気と受け入れ側の理解があれば、活躍の機会も十分にあるという先例となって広がり、多くの方に挑戦していただけたらと思います。

研修会後にはボランティア同士の横のつながりやイベント主催者との出会いの場として、交流会も実施しています。スポーツを入り口に他分野へ、逆に他分野で活躍する人がスポーツに参加することでボランティア活動全体の活性化にもつながればと期待しています。

また、平成29年から「障がい者スポーツボランティア研修会」も開催しています。スポーツを通して、障がい者との交流が広がる一助になればと考えたからです。県内ではいくつかの障がい者スポーツ団体やチームが活動しているので、情報だけでなく、体験の場の提供にも広げていきたいです。

スポーツイベントの主催団体向けの研修会も開かれていると聞きました。実施の目的や内容、手ごたえは?

伴走型で、ボランティアの受入体制づくりを支援

「スポーツボランティア運営者研修会」ですね。実は、県内各地でさまざまなスポーツ大会が開催されていますが、運営者側がボランティアを必要としても募集経験や受け入れのノウハウがないなどの声も少なくありませんでした。そこで、運営者側にも学びが必要だと考え、実施することにしました。

研修では参加団体同士の情報共有や連携を図ること。さらには、先進事例としてプロチームから学び、自分たちの組織に合った運営方法を研究し、検討することを重視しています。

基本は事例検討型で、プロチームのノウハウを一素材として参考にして、互いの成功例や失敗例も共有しながら、自身の運営方法をつくり上げていこうというものです。

中間支援組織である私たちのスタンスは「伴走型」で、受け入れ体制づくりの支援です。2つの意味があり、団体ごとに異なる規模や成熟度に応じて寄り添うことと、我々自身にとってもスポーツ分野におけるボランティア文化の醸成は初の試みなので、実際に現場に入り一緒に活動することも大切だと考えています。

東京2020大会も近づき、スポーツボランティアへの注目も高まっていますが、山梨県社協として今後の主な活動計画などは?

ボランティア文化の根づきにつなげていきたい

東京2020大会ボランティアに(前述の)小林俊介さんも応募していると聞いていますし、また、自転車のロードレースのコースが県内を通過することもあり、2020大会はボランティアへの関心を高める絶好の機会だと思います。私たちとしては、その機運を県内で恒常的に活動している団体のボランティア活動へとつなげて、地域でのボランティア文化の根づきにつなげていきたいと考えています。

ただし、スポーツボランティアには「楽しい」「感動の共有」といったキーワードがありますが、社会福祉協議会がこれまで進めてきた福祉などの「思いやり」「助け合い」といキーワードとは活動意識が異なる部分もあります。異なる意識背景を持ったボランティア活動者同士が、相互のボランティア活動に行き来出来るような、うまいステップをつくらねばと思っています。

また、山梨県社協としては県域でのスポーツを通じたボランティア活動の振興を図っていますが、できれば、市町村社協においても行って貰えたらなと思っています。これまでにも、いくつかの市町村社協職員の研修会への参加はありますが、市町村社協が主体となって、スポーツを通じたボランティア活動の振興にまで広がっていないのが現状です。そこで、今年度は新しい取り組みとして、市町村社協と山梨県社協が一緒なってにスポーツボランティア研修会の開催を計画しています。

そんなアプローチにもチャレンジしながら、現場レベルで共感を得ていくことが、今は大切だろうと思っています。まずはモデルケースをつくれればと思います。

とにかく、スポーツ分野は山梨県社協としても初めての取り組みなので、手探りながら、軌道に乗るまでは腰をすえて、じっくりと取り組んでいきたいと思います。

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