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ボランティア活動が、地域社会に貢献する楽しさとやりがいが体験できる場になるように

愛媛県県民環境部県民生活局 男女参画・県民協働課さん

・西田伸生課長
 (2019年4月より愛媛県総務部総務管理局総務管理課長)
・赤坂佳香主事

INTERVIEW 01 スポーツボランティア推進に取り組むようになったきっかけや目的などについて教えてください

誇れる県民性をボランティア活動を通じて次世代に継承する

課の主な事業の一つが県民協働による地域社会づくりです。その一環としてさまざまな分野でのボランティア活動の推進に取り組んでいます。四国にはお遍路を支えてきた「おもてなし」の文化が根付いており、2018年7月の西日本豪雨災害の復興支援でも長年受け継がれてきた助け合いの精神が活かされています。こうした県民性を大切な財産として次代に継承することも、ボランティア振興の目的の一つです。

スポーツはボランティアの活動分野の一つであり、2018年度から新たにJSVNのスポーツボランティア研修会を導入することになりました。きっかけは2017年に愛媛県内で開催された第72回国民体育大会(えひめ国体)と第17回全国障害者スポーツ大会(えひめ大会)です。両大会で活躍した、のべ18,000人を超えるボランティアをレガシーとして活かし、スポーツを切り口により幅広い分野での社会貢献活動への機運盛り上げにつなげたいと考えています。

INTERVIEW 02 スポーツボランティア推進に向けた、具体的な活動内容にはどんなものがありますか?

ボランティア情報を集約したサイトを運営
研修会でボランティア活動の理解を深める

活動の柱は、『愛媛ボランティアネット』の運営です。ボランティア志望者と募集者をつなげるマッチングサイトで、2019年1月末時点での会員登録数は4,355人(個人、団体)。アクセス数は2017年度が約68,000件(平均187件/日)で、2018年度は1月末で約87,000件と増えています。豪雨災害の関連情報を求める人が多かったからではないかと考えています。

サイトの情報発信を通じ、多くの会員が活動しています。愛媛マラソンは毎年恒例のイベントですし、しまなみ海道での国際サイクリング大会は4年に1度の大規模大会と2年に1度の中規模大会があり、どちらも人気です。また、日常的な活動として、障がい者スポーツの支援も活発に行われています。

また、2018年度から導入したJSVNのスポーツボランティア研修会では、活動に必要な知識や技能を習得してから実践することで、参加意義や自己有用感などをより強く味わい、地域での活動継続・拡大への足掛かりになればと考えています。
すでにスポーツボランティア研修会は3回開催して113名、同リーダー養成研修会は2回で53名の参加をいただきました。2020年度までの3年で計300人のリーダー養成を目標にしています。

参加者からも非常に好評です。スポーツボランティア研修会修了者に対するリーダー養成研修会の受講者割合の平均は1割程度とお聞きしていましたが、本県では約5割に上り、また大学生や高校生など若い世代の受講者が多いことも心強いです。

参加理由として多かったのは、「国体ロス」です。全国大会ですし、愛媛での開催も昭和28年に四国4県の共同開催以来の64年ぶり、初の単独開催でした。また、初めてスポーツボランティアに挑戦した人も多く、事前研修会も行われた一大イベントでしたから、終ってしまって寂しく感じていた人も多かったのでしょう。「研修会がモチベーション維持になる」と参加されたようです。

また、研修会修了者を対象にした座談会も開いています。緩やかな横の連携を図り、「ボラ友」のような仲間づくりの場となり、情報共有や活動への意欲にもつながればと思っています。

INTERVIEW 03 スポーツボランティアの魅力や取り組みの手ごたえはどのように感じていらっしゃいますか?

スポーツの現場ならではの感動的な体験も

世代を問わず参加可能なことや、活動現場にスポーツ特有の明るい雰囲気があることでしょうか。選手の躍動する姿を目の当たりにし、臨場感あふれる現場でボランティアに参加することで、逆に頑張っている選手たちから感動ももらえ、スポーツの持つ力を実感できます。

えひめ国体では、5年ぶりに選手への民泊を提供したのですが、利用した相撲の選手たちが豪雨災害時には恩返しとして泥かきや瓦礫運びなどのボランティアで活躍してくれたのです。スポーツの力、素晴らしさを改めて感じた瞬間でした。

また、えひめ大会では47都道府県と20の指定都市からなる67選手団をサポートする学生ボランティア800人を、県内20の大学や短大、福祉・医療系専門学校から募集したのですが、なんと倍の約1,600人が参加してくれました。5泊6日の滞在期間中、空港や駅での出迎えから競技場でのサポートなどを担ってもらいましたが、愛媛らしい心のこもったおもてなしを実現することができました。

それに、最終日のお見送りでは選手との別れを惜しみ、涙を流している学生ボランティアも多く、私たちも感動しました。実は、大会閉幕後に各校へお礼に伺ったところ、先生方から「学生の成長が見られた」「普段は遅刻や欠席も多いが、ボランティア期間中には朝5時の集合に皆、しっかり集まり、自覚と責任感を持って臨んでくれた」といったお話も伺い、嬉しかったですね。

学生の感想にも、「一生の宝物になった」「お金では買えない体験」などから、「選手団サポートボランティアに就職したい」といった声まで。若い人にとっては人生が変わるような体験だったのかもしれません。スポーツボランティアの大きな可能性を感じました。

INTERVIEW 04 東京2020大会も近づいていますが、愛媛県として期待感や、今後の主な活動計画などについて教えてください。

今後続く大きなスポーツイベントを更なる活動の広がりにつなげたい

2020東京大会はスポーツボランティアの活動現場としては屈指のやりがいある現場だと想像します。「する」「みる」「支える」「応援する」――すべての方に活力となる大会であってほしいですね。愛媛県民にも大会ボランティアに応募された人もいると思いますし、また、事前合宿地にも立候補していますので、決定した際は多くの人にご活躍いただきたいです。

実は愛媛県内では2020年以降に大きなスポーツイベントが続きます。まず、2020東京大会閉幕後すぐに「日本スポーツマスターズ2020」があります。35歳以上の人を対象にしたシニアの国体で、2019年の岐阜大会では水泳やサッカー、ゴルフなど13競技が実施される予定です。愛媛大会の詳細は未定ですが、多くのボランティアが必要なのは間違いありません。

2022年には「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」も予定されています。主に60歳以上が対象ですが、老若男女が楽しめるイベントも実施されます。同じく2022年には高校生のスポーツの祭典、インターハイも四国地区で開催されます。多くの人にボランティアとして参加し、素晴らしい経験をしていただきたいです。

<赤坂氏>
2018年4月に入庁し、この事業の担当となりました。教育学部出身なので、学習支援ボランティアに関心を持っていましたが、一般市民の力を活かすという面で関連性も高く、現在の事業にやりがいを持って取り組んでいます。

<西田氏>
ボランティアは大きな大会やイベントだけでなく、地域のスポーツ活動や福祉の現場などで日常的に必要とされています。私はえひめ国体・えひめ大会の運営にも関わりましたが、学生の例でも分かるようにスポーツボランティアは視野の広がりや貴重な経験を得られる活動です。「スポーツを支える」ことを入り口に、「人や地域を支える」ことの楽しさややりがいに気づき、さらなる活動の広がりにつなげていただけるよう、私たちも情報発信や交流の場の提供に努めてまいります。

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